健康管理士一般指導員の資格を持ち、
台東区内で健康サロンを経営する、
最上佳則さんの監修コラムです。
「病を患うのも治すのも自分自身」
生活の中で実践できる
「予防医療」の知識を
お教えいたします。
ぜひ参考にしてください!
健康管理士一般指導員の資格を持ち、台東区内で健康サロンを経営する、最上佳則さんの監修コラムです。
「病を患うのも治すのも自分自身」
生活の中で実践できる「予防医療」の知識をお教えいたします。ぜひ参考にしてください!
最上佳則(もがみ よしのり)
台東区内で健康サロンを経営
健康管理士一般指導員
健康管理能力検定1級
長寿の代名詞の好物
かつて、“長寿の代名詞”と言われた100歳姉妹を覚えていますか?
成田きん(姉)、蟹江ぎん(妹)の双子姉妹です。
テレビ番組やCMにも引っ張りだこで、CDや写真集を出すほどの人気ぶりでした。
世間から『理想の老後像』と言われた彼女達の大好物は、「魚」でした。
きんさんは、カツオやマグロなどの赤身魚。
ぎんさんは、アユ・タラなどの白身魚が好きだったそうです。
きんさんは、満107歳。ぎんさんは、満108歳で亡くなりましたが、
死ぬまでしっかりと食事をし、元気に過ごされていたそうです。
そして、ぎんさんが亡くなったあとに行われたのが、長生きの秘訣を探る「病理解剖」。
もちろん遺族の承諾を得た形で行われました。
そして判明したのが…年齢をはるかに超えた「動脈の若さ」。
通常、動脈は年とともに硬くなるものですが、ぎんさんのはとても柔らかく、
当時の新聞には、「20歳若かった!」とか「肉体年齢は80 歳!」などと大々的に報じられました。
医学的に証明された魚のパワー
魚のパワーは科学的にも証明されています。
筑波大学と国立がんセンターが、40歳以上の男女36万人を調査したところ、
魚をほとんど食べない人は、週に1~2回食べる人に比べて、大動脈瘤や大動脈瘤解離で死亡するリスクが「1.9倍高い」ことがわかったそうです。
特に効果が高いとされているのが、サバ、イワシ、サンマ、アジ等々の青い背の魚に含まれる、EPA(エンコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸。
その効果は…
●血液中の悪玉コレステロール(LDL)や、中性脂肪を低下させ、
逆に動脈硬化を防ぐ善玉コレステロール(HDL)を増加
●血小板(血を固める血球)の凝集能を低下させ、血液をサラサラにするなどの働き
など、動脈の若さを保つ様々な効能があるのです。
“魚パワー”を得る最強の食べ方は
「EPA」や「DHA」を摂取するのに最も効果的な食べ方は、ズバリ「刺身」!
きんさんぎんさんも刺身が大好物でした!
煮魚の場合は、大事な成分が汁に溶け出してしまうので、汁も全部すすることをおすすめします。
ちなみに、天ぷらの場合は、高熱で効果は約半分に減少…。
焼き魚や干物も、効果は、20%減と落ちてしまうのだと言います。
ということで、魚パワーにあやかりたい方は、ぜひ刺身で!